JavaScript基礎講座001

JavaScript

※この記事はJavaScript初心者向けのものとなります。

目次

なぜJavaScriptを学ぶのか?(Web開発での役割)

JavaScriptを学ぶことは、Web開発をするうえでほぼ必ず必要になる言語を身につけることです。JavaScriptができるようになると、ただ文章や画像を表示するだけのWebページではなく、ボタンを押したら動く、入力したらチェックされる、画面がスムーズに変わる…といった人とやり取りできるWebを作れるようになります。

JavaScriptがWebで特別な理由(ブラウザでそのまま動く)

JavaScriptの一番大きな強みは、Chrome、Safari、Edgeなどの主要ブラウザに、最初からJavaScriptを動かす仕組み(JavaScriptエンジン)が入っていることです。
そのため、PythonやRubyのように「別の実行環境を用意しないと動かない言語」と違って、JavaScriptは書いたらすぐブラウザで試せる
のが特徴です。

そしてJavaScriptは、Webページの部品をまとめた仕組みである**DOM(ドム)**を操作できます。
DOMは「画面の設計図のようなもの」で、JavaScriptでDOMを書き換えると、ブラウザが画面を描き直し(レンダリングし直し)、見た目や動きが変わります。これが「クリックしたら表示が変わる」「メニューが開く」などの動きの正体です。

Node.jsで“サーバー側”でもJavaScriptが使える

JavaScriptはもともとブラウザで動く言語でしたが、**Node.js(ノードジェイエス)**が登場したことで、サーバー側(バックエンド)でもJavaScriptが使えるようになりました。
これにより、1つの言語だけで「画面側(フロントエンド)」と「裏側(バックエンド)」の両方を作れるようになり、学習効率が上がります。初心者にとっても「別の言語をもう一つ覚えなきゃ…」という負担が減ります。

JavaScriptは“反応して動く”のが得意(イベント駆動)

JavaScriptは、ユーザーの操作に合わせて動くように作られた言語です。
たとえば、クリック・キーボード入力・スクロールなどの「出来事(イベント)」が起きたら、そこに反応して処理をします。

  • 入力中に「未入力です」とリアルタイムで表示する
  • スクロールしたらアニメーションを開始する
  • ボタンを押したら表示を切り替える

こうした即時反応する動きがJavaScriptの得意分野です。さらにNode.jsと組み合わせると、チャットのように「すぐ反映される通信」が必要なアプリでも力を発揮します(このあたりは応用編で扱います)。

便利な道具がたくさんある(エコシステム)

JavaScriptは世界中で使われているため、便利な部品(ライブラリ)や仕組み(フレームワーク)が非常に多いのも特徴です。
ReactやVueなどを使うと、ゼロから全部作らなくても、効率よく高機能なWebアプリが作れます。

JavaScriptとは何か?

JavaScriptは、Webブラウザで動くプログラミング言語として生まれました。歴史を知っておくと「なぜECMAScriptが必要なのか」が理解しやすくなります。

JavaScriptの誕生と最初の役割

JavaScriptは、もともとNetscape社がブラウザ向けに開発した言語で、最初は「Webページにちょっとした動きをつける」ためのものでした。
ところが利用が広がると、Internet Explorerなど他社ブラウザでも使われるようになります。

ブラウザごとに動きが違う問題(互換性)

ここで問題が起きました。
ブラウザ会社がそれぞれ独自の機能を追加してしまい、同じJavaScriptコードでもブラウザによって動きが違うことが増えたのです。これでは開発が大変になります。

そこで登場したのが“標準仕様”=ECMAScript

この問題を減らすために「JavaScriptの基本ルールを統一しよう」という動きが生まれ、その基本ルールが**ECMAScript(エクマスクリプト)**として標準化されました。
つまり、

  • ECMAScript:言語の基本ルール(仕様)
  • JavaScript:そのルールを元に作られた実際の言語(実装)

という関係です。

JavaScriptは今、ブラウザの外でも活躍している

JavaScriptは、Node.jsによってサーバー側でも使えるようになり、Webサイトの見た目だけでなく、データ処理や認証などにも使われるようになりました。
また、JavaScriptは型を細かく書かなくても動く「柔軟さ」がありますが、そのぶん「文字列と数字が混ざってもエラーにならない」など、初心者が混乱しやすい部分もあります。ここは後の回で丁寧に扱います。

クライアントサイドとサーバーサイドの役割の違い

JavaScriptは、Web開発の2つの場所で使えます。

  • クライアントサイド(フロントエンド):ユーザーのブラウザ側
  • サーバーサイド(バックエンド):データ処理などをする裏側

クライアントサイド(ブラウザ側)の役割

クライアントサイドは、ユーザーが直接見たり操作したりする部分です。

  • HTML:ページの構造
  • CSS:見た目・デザイン
  • JavaScript:動き・反応

たとえば、ボタンを押したらメッセージを表示する、入力内容をチェックする、といった動きはここで行います。ブラウザでは document.getElementById() のように、画面の要素を操作する命令が使えます。

サーバーサイド(裏側)の役割

サーバーサイドは、ユーザーからは見えない裏側で、次のような仕事をします。

  • データベースへの保存・読み取り
  • ログイン処理(認証)
  • 画面に必要なデータを返す

Node.jsでは、ブラウザとは違ってDOMがない代わりに、ファイルを読むなどの命令が使えます(例:fs でファイル操作)。

1つの言語で両方できるのが強み

JavaScriptは、ブラウザ側もサーバー側も同じ言語で作れるので、学習と開発がスムーズになります。まずは「ブラウザで動くJavaScript」をしっかり身につけ、必要になったらNode.jsへ進むのが王道です。

ECMAScriptとは?(JSの基本仕様)

ECMAScriptは、JavaScriptの「基本ルール」を決めている標準仕様です。
言い換えるなら、JavaScriptの設計図のようなものです。

JavaScriptとECMAScriptの関係

  • ECMAScript:言語の基本ルール(文法や基本機能)
  • JavaScript:そのルールに沿って作られた実際の言語

注意点として、JavaScriptにはECMAScript以外の要素もあります。
たとえば document.getElementById() のようなDOM操作は、ECMAScriptではなくブラウザが提供するWeb APIです。

標準化のメリット

標準仕様があることで、基本的な文法や仕組みは、どのブラウザでも同じように動くことが期待できます。ただし、新しい仕様が出ても、すべてのブラウザが同時に対応するとは限らないため、実務では対応状況を意識します(初心者はまず気にしすぎなくて大丈夫です)。

ECMAScriptの定期的な改定とバージョン(ES5, ES6など)

ECMAScriptは毎年のように改定され、新しい機能が追加されます。
よく聞く「ES6」は、ECMAScript 2015のことで、ここから「モダンJavaScript」が本格的に広まりました。

なぜES6が重要なのか

ES6では、開発現場でよく使う重要な機能がたくさん入りました。

  • let / const(安全な変数宣言)
  • アロー関数 ()=>{}
  • Promise(非同期処理の土台)

今の学習では、基本的にES6以降を標準として進めるのが一番わかりやすく、現場にもつながります。

JavaScriptが唯一ブラウザ上で動く理由

ブラウザにはJavaScriptを動かすエンジンが標準で入っています。
そのため、JavaScriptは追加の準備なしでそのまま実行できます。

ブラウザはHTMLからDOMを作り、そこにJavaScriptがアクセスして変更を加えることで、画面が変わります。これがJavaScriptがWebに「動き」を与えられる理由です。

JS学習で初心者が難しいと感じる要因の概観

JavaScriptは便利ですが、初心者がつまずきやすい点もあります。

  • 書き方が複数ある(古い書き方と新しい書き方が混在)
  • ブラウザ用とNode.js用で「使える命令」が違う
  • エラーにならずに“間違った結果”になることがある(型変換など)

ただし、これは「慣れで解決できる」部分が多いです。ログで確認する習慣があると、理解が一気に進みます。

周辺知識(HTML/CSS)の必要性

JavaScriptは単独では成立しません。Webで動かすにはHTML/CSSとセットです。

  • HTML:どこに何があるか
  • CSS:どう見せるか
  • JavaScript:どう動かすか

DOM操作を学ぶ=HTMLの構造を理解すること、というくらい強く結びついています。

モダンJS(ES6以降)が標準となった経緯

ES6以降の機能で、コードが読みやすく、安全に書けるようになりました。
今は主要ブラウザがES6に対応しているため、初心者も最初からモダンな書き方で覚えるのが効率的です。

プログラム実行の第一歩:学習準備を始めよう

学習をスムーズに進めるには、次の道具を用意すると良いです。

  • Chrome(DevToolsで結果を確認できる)
  • VSCode(コードを書く)
  • Live Server(ブラウザを簡単に更新して試せる)

そして最初は、console.log() で「出力できた!」を積み重ねるのが最短ルートです。完璧を目指すより、少しずつ動かして確認する流れを作りましょう。

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